2009年12月12日土曜日

仕事:本2冊と新宿ベルクと

 仕事について書かなきゃいけないと、ずーっと思ってきた。だって僕たちは仕事を糧に、仕事にいちばんたくさん時間を使って、仕事を日々の大きな楽しみや悩みにして生きていくから。
 テーマとしてのいいタイトルが浮かばないな〜、と思いながら過ごしていたら、ちょうど示唆的なふたつの本とお店に再会したので、とにかく書き始めてみよう。

〜〜〜
「自分をいかして生きる」
 西村佳哲 著 バジリコ出版
をやっと読んだ。何回か買うつもりで近所の往来堂に行ったのだけど、そのたびに売り切れで残念。
 著者のニシさんは、僕にとっては“モノを書く”というコトの精神的な師匠として勝手に慕う兄貴分。お茶の水GAIA時代には書籍フロアーの通信に文書を書いてもらい、2年前には僕のコーディネートで、彼らの作品「風灯」にap bank fes.に参加してもらったこともある。
 前著「自分の仕事をつくる」からの“仕事探し”が、やがて“生き方探し”へと深まる様子が、内省的ながら鋭い洞察で語られる本著。本質的なことを軽やかに読ませる絶妙なバランス感とリズムがあって、のどごし良く、後味もしっかり残るおソバのよう。ただ個人的には、ややコク不足に感じた。仕事を深めれば生き方になっていき、そこに「問い」が増えていく、というのは自明のことと思えてしまう。
 でも、ニシさんらしい丁寧な本だと思う。きっと今のみんなにはこれぐらいの優しい感じがいいんだろうなぁ。売れてるようだし。

〜〜〜
 そういう意味で、日本一の駅の構内で、奇跡の個人経営カフェとして踏ん張り続けているお店の本
「新宿駅最後の小さなお店
 ベルク」
井野朋也 著 P-Vine BOOks
は、より“仕事的”であり刺激的でもある。日々の生業、糧を得るのに実利的、かつ元気にしてくれる本。おそらく個人店として日本有数の忙しさであるだろう、一日の来客数1500人(!!)、新宿駅中央東口から15秒(!!)のお店が、なぜ格安かつ格別のコダワリの店となったのか? いかにその日々とクオリティが維持されているか? 結局のところ仕事に近道などなく、自分の生き方と共に鍛え深め共有する道を進むしかない!! そんな感じで、ビンビンと共感しまくって読みました。 われらが「キミドリ.」もがんばらねば!!

〜〜〜
 そしてここが「新宿ベルク」。
 先日、新宿に行ったついでに久しぶりに寄ってみた写真。久しぶりと言っても、こんなに“寄り易い”お店は他に絶対ない驚異の立地だけど、、、(笑)。
 そしてやっぱり、ベルクのホットドッグは最高。単に良いソーセージ、良いパン、というだけでなく、そのバランスが絶妙なのだ。ビールともばっちり。そして何よりもお店に満ちているエネルギーが心地よい。あの人混みと雑踏の中で維持されているあのギリギリの心地よさ。その価値はまさに世界遺産級に貴重だと思う。シミジミと、、、。
 皆様どうぞ、良い仕事と、良い人生を、、、。


0 件のコメント:

コメントを投稿